夏野剛氏の社外取締役、兼任6社は多すぎないか

ディー・エル・イーで不正な会計処理が判明

東洋経済は夏野氏に対し、「社外取締役の兼任数の多いことがDLEの問題に気づけなかった要因だったのでは」などと尋ねる質問を送ったが、6月25日現在で回答は届いていない。

社外役員(社外取締役と社外監査役。以下同)候補などのトレーニングを行うNPO「日本コーポレートガバナンスネットワーク」代表理事の牛島信弁護士は「不祥事が起きた企業の社外役員は、自らが不祥事防止のためにどんな言動をしてきたかを積極的に説明すべきだ」と指摘する。

議決権行使助言会社のグラスルイスは、上場企業6社以上を兼任している社外取締役に対して再任案に反対票を投じることを推奨している。DLEの不正事件にグラスルイスの反対推奨も重なり、夏野氏への風当たりが今後強くなる可能性がある。

上場企業6社の社外役員を務める弁護士も

夏野氏以外で兼任数が多いのは弁護士の六川浩明氏(56)。上場企業6社で社外役員(社外監査役5社、社外取締役1社)を務めている。兼任5社は花井健・元みずほ銀行常務(64)、松井忠三・元良品計画会長(70)、経営コンサルタントの大山亨氏(51)、公認会計士の酒谷佳弘氏(62)と谷間真氏(47)と渡邊啓司氏(76)、髙岡美佳・立教大学教授(51)の7人だ。

セブン&アイ・ホールディングスのカリスマ経営者・鈴木敏文氏に引導を渡したとして社外取締役の代名詞的存在とされる一橋大の伊藤邦雄教授(67)は、兼任先が一時5社まで増えたが、現在は4社である。

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