夏野剛氏の社外取締役、兼任6社は多すぎないか

ディー・エル・イーで不正な会計処理が判明

夏野剛氏は約10年間にわたって社外取締役を務めていたディー・エル・イーの不適切な会計処理を認識していなかったという(撮影:大澤誠)

パチスロ大手やゲームソフト会社を傘下に擁するセガサミーホールディングスが、定時株主総会の2日前の6月19日付けで、株主総会招集通知書に追加記載をするというリリースを発表した。

内容は、10人の取締役選任議案のうち、社外取締役である夏野剛氏に関するもので、夏野氏が社外取締役を務めるディー・エル・イー(DLE)の過去の決算で不正な会計処理が判明し、金融庁から課徴金納付命令を受けるなどをしていたが、そのことを夏野氏が認識していなかったというのだ。

社外取締役を10年間務めるが不正会計を認識せず

セガサミーHDの定時株主総会は6月21日に開かれた。なぜ19日(文書の日付、公表は翌20日朝)になって追加記載をしたかというと、そうしなければ会社法施行規則に違反するからだ。

会社法施行規則74条4項4号は、上場企業の取締役候補者が過去5年間に社外役員をしている会社が重要な法令違反をした場合、その事実を書くとともに、「社外取締役候補者として行った予防策や善後策の概要」を記載すべきだと定めている。

「秘密結社 鷹の爪」などの著作権ビジネスを展開するDLEは2014年の東証マザーズ上場前と、2016年の東証1部上場前に不正会計を行っていた。夏野氏はDLEの社外取締役を2009年6月から10年間務めてきたが、セガサミーHDの招集通知書の追加記載によれば、夏野氏は度重なる不正会計が発覚するまでDLEの不正を認識していなかったという。

もし追加記載の通りなら、取締役の1人として夏野氏はなぜ不正会計を防げなかったのだろうか。

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