日経平均は3日ぶり反発、年度末で売買手控えも 個人投資家は材料のある銘柄を物色する動き

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 3月29日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発した。写真は都内の株価ボード前で2011年3月に撮影(2019年 ロイター/Jo Yong hak)

[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発した。米国株高や円安など安定した外部環境をにらんで朝方から買いが先行。米中通商協議の進展期待などもあり、一時200円超に上げ幅を拡大した。その後は追加の材料がなく、2万1200円前後の狭いレンジでもみあいが続いた。年度末で国内外の大口投資家が売買を手控える中、個人投資家が材料のある銘柄を物色する動きが目立った。

TOPIXは0.56%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆0390億円だった。東証33業種では、医薬品、食料品、倉庫・運輸などが値上がり率上位に並んだ。電気・ガス、石油・石炭、銀行などは軟調だった。市場では「前年度末の日経平均が2万1454円だった。ほぼ同水準での着地が見えてきたことで機関投資家などの売買が手控えられた。信用取引の高値期日が接近し、個人は動きやすくなっている」(カブドットコム証券投資ストラテジストの河合達憲氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、第一三共<4568.T>がストップ高まで買われた。同社は29日朝、アストラゼネカ(英国ケンブリッジ)とがん治療薬のグローバルな開発と商業化契約について提携したと発表した。アストラゼネカは第一三共に13.5億米ドルの契約一時金を支払う。すべての開発および販売マイルストンなどが達成された場合、支払総額は最大69億米ドルになる。住石ホールディングス<1514.T>も急伸した。29日、豪州の出資先炭鉱から2000万豪ドルの配当金を受領すると発表し、材料視された。

東証1部の騰落数は、値上がり1199銘柄に対し、値下がりが857銘柄、変わらずが83銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21205.81 +172.05

寄り付き    21228.51

安値/高値   21149.42─21267.25

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1591.64 +8.79

寄り付き     1595.58

安値/高値    1588.12─1597.66

 

東証出来高(万株) 117475

東証売買代金(億円) 20390.28

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