――サイの隣にある、スズキのロゴが黄色なのは、なにか意味が? 当時のスズキのロゴが黄色なのでしょうか?
さあ、それはどうしてか、記憶がありませんね。
――サイに、名前は?
いや、とくに。サイは、サイです。そういえば、サイを決めてから、社内で「サイはないだろ?」とは誰も言いませんでしたね(笑)
デザインは30年前のまま
――それから30年、サイのデザインは、難波さんオリジナル、そのままなのですね?
はい、あのときのままです。2017年の東京モーターショーの、「イー・サバイバー」の後部に、「サイ」をモダンにしたデザインが使われたことがありましたが、量産では使われていません。
――インタビューの最後に、現在のお立場で、カーデザイナーを目指す若者たちにメッセージをお願いします。
デザイナーとして持つべき能力、という観点では、自動車一本やりではいけないと思います。ですが、まずはクルマを好きになってほしい。最近は、免許はあるがカーシェアなど、自分専用のクルマがないことも多い。それでも、クルマが楽しいと思うことがあると思います。
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【筆者追記】最近、ウチにある4代目ジムニーは、妹が運転し、助手席に高齢の母親が乗ることが多い。そんな彼女たちが、よく言う。「このサイちゃんがいるのといないのじゃ、ジムニーの雰囲気が全然違うのよね」。難波さんに本当に、感謝である。彼の近著『スバルをデザインするということ』(三栄書房)、読んでみようと思った。
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