「年明け早々やる気がない人」のヤバい思考 お正月はやる気満々だったのに

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多くの人は、過去に自然とやる気に満ちあふれ、思わず行動していたときがあったことすら忘れてしまいがちですが、誰でも「自分がうまくいっていたとき」「困難な状況にもめげずに克服できたとき」や「達成できたとき」などを思い出すことはできるでしょう。

それらを思い出して再体験すると、「こんな自分でも、できていたときがあったんだ」「自分にもいいときがあったんだ」「そういえば、あのときの自分はよく頑張ったな」などと、自己肯定感が自然と上がっていきます。

4年越しの夢が打ち砕かれたが

自己肯定感が上がってくると、今まで何も進展しなかった物事を違う視点で見られるようになりますし、効果的に記憶を思い出すことで、あなたの長所や強みを活用することができるようになります。そうすることで、今まで止まっていたことが、ウソのようにスムーズに動き始め、気軽に物事に取り組むことができるようになります。あなたが行動した結果起こる何かしらの反応を生かして、さらに行動することができ、好循環が生まれていくのです。

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実は、私自身失敗して、途方にくれた経験が何度もあります。特に今でも忘れられないのが、「プロのナレーターになる」という4年越しの夢が打ち砕かれたときのことです。自信もやる気も失って、呆然としたのを覚えています。悔しさと情けなさが込み上げて止まらなくなり、さらに思考はネガティブになっていきました。

そんなときに救ってくれたのが、「過去のすばらしい記憶」だったのです。小さな頃や中学、高校、大学時代のすばらしい記憶を思い出したとき、「自分も捨てたもんじゃない」「これからもなんとかなる」と心から思えたのです。過去の名場面のおかげで、自分を取り戻し、新しい挑戦への一歩を踏み出せました。

その後、紆余曲折を経て、天職となるコーチングに出会い、多くの方の目標実現のサポートをさせていただく機会に恵まれています。12年の時を経て、拙著をオーディオブックにする際に、ナレーターにも挑戦させていただき、期せずしてあの頃の夢も実現しました。

過去はノスタルジーに浸るだけのものではありません。過去と今を比べて悔やむためのものでもありません。あなたの名場面を思い出し、もう一度、自分を取り戻し、一歩踏み出す助けになってくれるのです。

新年を迎えた今こそ、実は「焦らないこと」が何よりも大切です。ゆっくり深呼吸をして、まずは「過去の名場面」を振り返ることからスタートしましょう。

大平 信孝 メンタルコーチ

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おおひら のぶたか

株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。メンタルコーチ。中央大学卒業。長野県出身。会社員時代、自身が部下育成に悩んだ経験から、脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。部下育成のためのメソッド「行動イノベーション・トーク」を広めるべく、「行動イノベーションアカデミー」を運営。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。主な著書に、『本気で変わりたい人の行動イノベーション』(秀和システム)、『先延ばしは1冊のノートでなくなる』(大和書房)、『指示待ち部下が自ら考え動き出す!』(かんき出版)など。

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