1袋2000万円超も、「百貨店福袋」の意外な中身 新春福袋のトレンドはコト消費と平成最後

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高島屋では「ホッケー日本女子代表チームが行うグランドホッケー教室」を福袋として用意する(記者撮影)

多くの百貨店が2019年も1月2日から初売りを行い、恒例の福袋を売り出す。平成最後の福袋は近年盛り上がる「コト消費」やイベントを意識した内容がズラリとそろう。

高島屋は目玉商品の1つとして、「半端ない!豪華旅行 ホンダジェットで行く、あなただけの最高の旅」を販売する。1組(2名)限定で、値段が2000万円超と超高額ながら、ホンダの小型ジェット機で、アメリカのグランドキャニオンやナパバレーなど、4都市を巡る壮大な内容だ。

会社側は「日本から定期便が飛んでいない地域にも降り立つ。ホテルも通常の団体旅行では使われない特別なものを用意した」と説明する。

女子日本代表によるホッケー教室を福袋に

ホンダジェットは会社経営者が出張などのビジネス用途で使うケースが多い。今回のように、一般顧客のツアー用に使用されるのは初めてだ。

高島屋の目玉商品の1つである小型ジェット機でめぐるアメリカ旅行(記者撮影)

ホンダのブランド・コミュニケーション本部の角谷幸彦主任は「福袋で話題を集めることができれば、ホンダジェットへの注目が高まる効果がある」と話す。ホンダはこの小型ジェット機をアメリカで生産している。現状月産4機のところ、今2018年度中に月産5機に、将来的には月産6~7機を目指す。

高島屋はほかにも、「目指そう未来の『さくらジャパン』! 女子日本代表選手が教える グランドホッケー教室」を福袋として用意する。2018年のアジア大会で優勝し、2020年の東京オリンピックでも活躍が期待されるホッケー日本女子代表チームの選手が、子供たちに直接指導を行うというものだ。

サイン会や写真撮影、日本代表グッズのプレゼントも盛り込まれている。3~5月にかけて、関東と関西でそれぞれ1回ずつホッケー教室を開催。定員は各20名で、値段は2万0190円(税込)という設定だ。

日本女子代表チームの野村香奈さんは「福袋に入れてもらえてうれしい。ホッケーの普及につながる。ホッケー人口は増えてきているが、これをきっかけに、さらに“ホッケー女子”が増えることを期待する」と語る。

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