最新!鉄道会社の役員「報酬と出身大学」一覧 1億円超は1人、平均年収1位の会社は6354万円
19年間にわたり日産自動車のトップに君臨したカルロス・ゴーン氏が東京地検に逮捕・起訴され、日産から代表取締役と会長職を解任された。ゴーン氏は有価証券報告書に役員報酬を過少に記載した疑いが持たれている。過少記載とはいえ、それでも10億円という報酬額(2013~2017年度の平均)は日本企業の役員としてはトップクラスだ。
では、鉄道会社の役員はどのくらいの報酬をもらっているのか。各社が発表する有価証券報告書を基に調べてみた。
有価証券報告書では連結報酬の総額が1億円以上の役員の個別開示が義務づけられている。ただ、今回調べた上場25社および東京地下鉄(東京メトロ)のうち、名前の開示があったのは、西武ホールディングス(HD)の後藤高志社長の1億1700万円のみだった。後藤氏は昨年が1億0700万円だったので1000万円増えたことになる。
1位JR東海、2位西武HDは昨年と変わらず
続いて、各社の役員報酬の総額を役員数で割り、1人当たり役員報酬の額を算出した。役員は社外取締役と監査役を除いている。また、使用人兼務役員の報酬や退職慰労金などの開示がある場合は、役員報酬に含めている。したがって役員数が少ない企業で退職する役員が出た場合には、1人当たり役員報酬が多めに出ることがある。
1人当たり役員報酬の額を高い順に並べてみたところ、1位はJR東海(東海旅客鉄道)の6354万円になった。同社は昨年、一昨年ともに1位である。2位は西武ホールディングス(HD)の5317万円、3位は西日本鉄道の4550万円。西武HDと西鉄の昨年の順位はそれぞれ2位、4位。つまり上位の顔ぶれは昨年とほとんど変わらない。
4位、5位はJR東日本(東日本旅客鉄道)とJR西日本(西日本旅客鉄道)でそれぞれ4419万円、4411万円。なお、同じくJRの上場組であるJR九州(九州旅客鉄道)は15位で2235万円だった。
6~10位は、相鉄ホールディングス、東京急行電鉄、小田急電鉄、京王電鉄、京阪ホールディングスの順で並ぶ。26社を俯瞰すると、上位にJR本州3社と大都市圏の私鉄、下位に地方の中堅私鉄が目立つ。つまり、役員報酬は事業規模に見合ったものになっているといえなくもない。
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