「調査報告書は銀行主張をなぞっただけだ」

郷原信郎氏に聞く「みずほ銀行の問題点」

九州電力の第三者委員会・委員長や不二家の信頼回復対策会議長を務めるなど、コンプライアンス問題に詳しい郷原信郎氏に、みずほ銀行の問題を聞いた(本インタビューは週刊東洋経済11月9日号掲載の緊急ルポ「みずほ、終わらない危機」の一部です)

──複数の第三者委員会を経験した立場から、今回の報告書をどう見たか。

今回、(みずほ銀行が金融庁に業務改善計画書を提出する)10月28日という期限があり、そこに間に合わせることが大前提だった。だが、常識的に考えても、これだけの問題を20日間で調査するのはかなり厳しい。

報告書によると、コンプライアンス担当者の判断が甘く説明も不十分で、役員会で問題意識を持った議論が行われなかった。そして、システム障害もあって、問題認識が引き継がれなかったということで終わっている。当事者の当たり障りのない言い分をそのままなぞっただけ。独自に調査して明らかになった点が、あまりうかがえない。

次ページどのようなアプローチが考えられるか
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • 日本野球の今そこにある危機
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
  • この新車、買うならどのグレード?
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
米国・イランのチキンゲーム<br>本質を知るための5大論点

ソレイマニ少将の殺害、報復攻撃と、米国とイランの対立が先鋭化し、年頭から世界を震撼させました。中東情勢が激動する中で、注視すべき事態の本質とは。国際政治からイラン経済まで、日本屈指のプロ5人に見立てを聞きました。