グッドウィル折口会長激白!「私の経営手法が悪いとは思っていない」
渦中の折口雅博会長が12日午後、単独取材に応じた。神妙な表情は途中で一変、以前の鋭い目つきが戻った。(『週刊東洋経済』6月23日号より)
--介護事業すべてを売却するのか。
そうすべき客観情勢と考えています。
--当初は続けたいと語っていたが。
許されない状況にあるということです。
--思いだけではどうしようもないと。
そうですね。
-- 一括譲渡で考えているのか。
そうです。(労働組合の)UIゼンセン同盟から一括譲渡が条件との書類を受け取りました。たいへん重いものと考えます。
--他社からの具体的アプローチは。
まだ1社もありません。私どももこれから考えて、厚労省とも打ち合わせをし、国民的納得が得られる先と話を進めます。そのときは介護業界の会社が最優先になる。ファンドは100%ありません。譲渡後が不安定になり、従業員も安心感を持てないからです。いちばん大事なのはお客様が安心できること。譲渡価格は二の次です。
--介護事業の収益状況は。
これまで介護の収益は上がっていない。それ以外の利益で賄ってきた。介護事業は利益のためだとか言われるが、心外です。
--処分逃れで廃止届を出したのか。
これは樋口(コムスン社長)が独断でしたこと。1カ所でもダメだと連座制によって全部取り消しになる、とちょっと前に聞いたようです。私は適法であるとの報告を樋口から受けました。ただ、好ましいことではないなと思いました。
--グループ内譲渡は脱法行為では。
温存しようという気持ちがあればそうだが、私にはない。瞬時にセーフティネットを張って安心を得てもらう措置です。
--その判断は世間とズレていないか。
ですが、世間と言うが、樋口以下コムスンの人間はお客様を毎日介護して現場感覚でわかっていますから。