同僚の「バランスボール」の席はアリなのか

オフィスへの私物の持ち込みは制限できる?

就業規則に「バランスボールは禁止」とは書いていないが…(写真:MichaelDeLeon/iStock)

狭い通路で、ぐらんぐらんと揺れる女性のシルエット。東京都内のメディア関連企業に勤務するY子さんの職場では、同僚のA美さんがバランスボールに乗ってデスク作業をする姿を皆がヒヤヒヤしながら見守っている。

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

中途入社のA美さんは、誰に断ることもなく、職場にバランスボールを持ち込んだ。会社が用意した椅子も勝手に撤去したという。「A美さんはバランス感覚が悪いようで、必要以上にぐらんぐらんと揺れています。通路が狭いので、頭を打ったり、誰かにぶつかって怪我をさせたりするのではないかと心配です」とY子さんは言う。

就業規則では「バランスボールは禁止」とは書いていない。ただ、A美さんのバランスボールの座り方はあまりにも不安定で、同僚たちは快く思っていないそうだ。

机に向かって作業する職場では、椅子は必須のものだろう。必要不可欠な備品を持ち込むことを制限することはできるのだろうか。また、もし勝手に持ち込んだ私物が原因で怪我をした場合には、会社負担となってしまうのだろうか。原英彰弁護士に聞いた。

会社には労働者の私物持込を一定程度制限できる

「労働者が椅子(バランスボール)を持ち込むことを制限することは可能です。

就業規則に『バランスボールは禁止』と書いていなくても、使用者(会社側)には企業秩序を維持確保するために、労働者に指示、命令することが認められます(富士重工事件・最判昭和52年12月13日民集31巻7号1037頁)」

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