人生で1000万円得するための家計の見直し方 家計を5つに分解すると、改善点が見えてくる
それぞれ具体的なヒントを少しだけ紹介しましょう。いずれももしかしたら人生における1000万円の差につながる課題かもしれません。
稼ぐ……伸びしろのない会社、斜陽の業界、古い体質の会社には早めに見切りをつけ転職するほうが賢明です。なぜならあなたの能力の伸びに見合ってきちんと賃金をくれる可能性が低いからです。
今は正社員の有効求人倍率が1.0倍を超えるという超売り手市場の時代が到来しています。これは新卒時の就活でひどい目に遭わされた世代にとっては、能力に見合う正当な報酬を得る最後のチャンスかもしれません。
契約社員扱いにさせられていた人は正社員登用を目指します。派遣社員も派遣期間の満了後の正社員登用など当てにせず、正社員を目指して就活するべきです。チャンスは6年前(正社員の有効求人倍率は0.4倍程度だった)の2倍も転がっているのです。
転職は同一「職種」で探すべし
このとき、「同一業界」の転職にこだわる必要はないので、自分の得意とする職種を見極め、「同一職種」で右肩上がりのほかの業界に飛び込んでみると一気に年収が増えたりします。
仮に50万円の年収増であっても、40歳の転職なら20年で1000万円の生涯賃金増になります。これはその後の賃金カーブの角度によってはもっと差が開きますし、退職金等の労働条件を勘案すればやはりもっと差が開きます。数千万円の生涯賃金増のチャンスが今目の前に転がっているのです。
使う/節約する……同じ収入であっても、生活コストを引き下げられればその差額が貯金になります。しかし単に生活水準を下げるだけが節約ではありません。むしろ「生活水準を下げずに生活コストを下げる」ことを追求するのが知的な節約生活です。
家計の見直しでまずやってみたいのは「固定費」の見直しで、クレジットカードや銀行預金通帳から自動的に引き落とされているものから不要なもの、割高なものを徹底的に削ったりサービス変更をしてみます。数百円から数千円くらいのカットでも、積み上げていくと月1万円の節約になったりします。しかも、生活には支障なくカットできるわけですから、やらない手はありません。
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