踊れば鳴る「リストバンド型楽器」の潜在力 世界17カ国で40万台出荷のヒット商品
そしてついに、今回日本での発売が実現したわけだ。価格は、2本ペアで7800円(税別)。欧米の人は日常生活のなかでダンスを楽しんでいるイメージがあるが、実際には、子どもの需要が大きな部分を占める。日本でも、まずは子どもや、ダンス好きといった2通りのユーザーに訴求していきたいという。販売チャネルは、アマゾンプライム限定で先行販売し、3月15日以降にヨドバシカメラといった量販店で販売予定。
また欧米以外では、アルゼンチンでの販売が決まっているほか、オーストラリアやアジアでの市場展開も具体化しつつある。
さらに、1~2カ月以内に機能のアップグレードも予定している。今はもともとインストールされている音か、自分で録音した音しか使えないが、たとえばネットで公開されている音を自由に追加できるようになる。また、ライブ配信機能を追加し、オンライン対戦も可能にするそうだ。ネットゲームと同様、海外の人と交流を楽しむことができる。アプリのデータはクラウド上にあるので、商品を追加購入する必要がなく、自動的にアップグレードしてくれるのも魅力だ。
音楽業界からの注目度も高い
このサウンドムーブズ、今は子どもとダンス好きが想定されている2大ユーザーだが、実は音楽業界からも注目度が高いようだ。その1つとして、DJ機器として音楽シーンでの利用も視野に入れており、3月9日から米国で開催されるSXSW2018トレードショーでの展示に向けて開発を進めているそうだ。
また、電子的な音であり、出せるのが単音なので限界はあるが、ピアノから和楽器までさまざまな楽器の音が登録されているため、特にダンスが好きでなくても、楽器のような感覚で使うこともできる。今後好きな音を使えるようになるとすれば、汎用性はさらに高まる。楠氏にはSNS上やリアルでのダンスコンテストの構想もあるそうだが、さまざまなプレイヤーがアイデアを投入していくことで、遊びや音楽、ダンスに限らず、フィットネス、教育など、いろいろな分野で話題を呼びそうだ。
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