iPhoneが左右するアップル株の期待と不安 今回の「4%高」は中程度

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 2月1日、引け後の時間外取引で米アップル株価は乱高下。一時1%安となった後、3%高へと浮上した。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)X(テン)」の売れ行きに対する不透明感はあるが、投資家は期待感をにじませている。写真はアップル社のロゴと株価グラフ。2016年2月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)

[サンフランシスコ 1日 ロイター] - 1日引け後の時間外取引で米アップル<AAPL.O>株価は乱高下。一時1%安となった後、3%高へと浮上した。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)X(テン)」の売れ行きに対する不透明感はあるが、投資家は期待感をにじませている。

アップルの主力製品は株価のリターン、ひいては投資家にとって最重要事項だ。アイフォーンを初めて発表した2007年以降、アップル株価は1200%を超す上昇となっており、S&P500の上昇率(101%)をはるかに上回っている。

昨年9月、アップルはアイフォーンXを発表した。その後、5カ月間でアップル株価は約4%上昇。アップルはこれまで10回のアイフォーン発表を行ってきたが、これまでのアイフォーン発表後の5カ月間の株価パフォーマンスをみると、今回の4%高は中程度に当たる。

発表後5カ月間パフォーマンスのうち、最も良かったのは2007年1月の最初のアイフォーン発表後で約46%上昇した。一方、最も悪かったのは2008年6月のアイフォーン3G発表後で下落率は47%超となっている。

アイフォーン発表後1年間の株価パフォーマンスでは、中央値が33.8%上昇、平均値が32.5%上昇。そのうち、最も良かったのはやはり2007年1月時で約100%上昇。最も悪かったのは2012年のアイフォーン5発表後で29.2%安となった。

2015年6月後の1年間では時価総額が25%減となった。理由は売上高が2桁増から伸び悩み、2桁減となったためだ。

しかし足元の株価は当時から70%以上回復し、最高値圏となっている。アイフォーンXに対する楽観的な見方と消費者が古いアイフォーンを買い替える「スーパーサイクル」への期待感が株価を押し上げている。

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