コインチェック、人材不足でシステムに大穴 「コールドウォレット」で保管していなかった
コインチェックは、常時ネットワークに接続された「ホットウォレット」でNEMを管理していた。ネットから隔離した「コールドウォレット」で保管していなかったことについて「技術的な難しさと、それを行なうことができる人材が不足している」(和田社長)ことを理由に挙げた。
大塚COOは、被害に遭った顧客への補償については「現在検討している」と繰り返した。コインチェックの事業継続については「基本的には継続する形で、今は検討している」と述べた。
「顧客への対応を最優先に検討すべきだ」
今後、他社による救済や他社と資本提携する可能性については「選択肢の1つかもしれないが、どうするかは議論している最中」だと述べた。
同社の手元流動性について、顧問弁護士の堀天子氏は、現時点の財務情報を即時に出せる状況にはないと述べるにとどめた。
コインチェックは金融庁に仮想通貨取引所としての登録を申請中。今回の不正流出について、「顧客への対応を最優先に検討すべきだ」(幹部)と話している。
(和田崇彦 編集:田巻一彦)
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