ハワイのミサイル誤警報、ミスはなぜ起きたか

140万人の住民がヒステリーと混乱に陥った

 1月14日、米ハワイ州に向けて弾道ミサイルが発射されたとする避難警報が13日誤送信され、現地でパニックを引き起こした問題について、同州の緊急事態管理局は、人的ミスと適切な安全装置対策の欠如が原因だったことを明らかにした。写真は誤送信されたメッセージに関する情報を伝える電子ボード。ソーシャルメディアから13日入手(2018年 ロイター Courtesy of Instagram /@sighpoutshrug /via REUTERS)

[ホノルル 14日 ロイター] - 米ハワイ州に向けて弾道ミサイルが発射されたとする避難警報が13日誤送信され、現地でパニックを引き起こした問題について、同州の緊急事態管理局は14日、人的ミスと適切な安全装置対策の欠如が原因だったことを明らかにした。

北朝鮮の核弾道ミサイル開発を巡る緊張が国際社会で高まるなか、発信から約40分後経ってようやく誤警報は訂正された。

誤ってミサイル発射警報を選択

この問題を巡る内部調査が今週末までに終了すると同局のリチャード・ラポザ報道官は説明。国内の無線警告システムを管轄する米連邦通信委員会(FCC)による調査を歓迎すると述べた。

FCCのアジット・パイ委員長は14日、ハワイ州の緊急事態管理局の調査について、現時点で「妥当な安全措置またはプロセス管理」が欠けていたことを示唆していると語った。この点において、同州の当局者が反論しなかったと、ラポザ報道官も述べている。

誤送信は、局内のシフト交替時に実施していた訓練中に起きた。

同報道官によると、職員がコンピューターの「ドロップダウン式」のメニューから内部の警報テスト送信を選ぶつもりが、誤ってミサイル発射警報を選択。正しい選択肢を選んだと信じ込んでいたこの職員は、コンピューターが続行するか確認してきたときにも「イエス」を選んでしまったという。

その結果、次のようなメッセージが送信された。「緊急警報。弾道ミサイルの脅威がハワイに接近中。直ちにシェルターを探せ。これは訓練ではない」

次ページ弁解の余地なし
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岡本幸一郎の自動車情報発信局
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • コロナウイルスの恐怖
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新型肺炎の「致死率」<br>武漢だけ突出する理由

新型肺炎による死亡者は、湖北省、とくに武漢に集中しており、致死率は他の省を圧倒しています。この理由と背景は? 本誌デジタル版では、現地から果敢な報道を続ける中国「財新」特約の連載「疫病都市」を配信しています。