「2018年」の鉄道業界は何が起きる? 小田急や新幹線に新顔登場、三江線は廃線に
新型車両登場は鉄道業界にとって華やかなニュースだが、一方で寂しい話題もある。島根県江津市と広島県三次市の108kmを結ぶJR三江線(江津―三次)が、利用者減少で3月31日をもって運行を終える。最近は、今のうちに乗っておこうというファンで連日盛況だ。思わぬ「廃線特需」には地元住民も複雑な心境に違いない。
三江線は2013年の集中豪雨で鉄橋が流出するなど壊滅的な被害を受けた。当時から廃線は取りざたされていたが、「被災と廃線論議は別の話」(JR西日本)という理由で沿線自治体とともに復旧を決断、2014年に運転再開にこぎ着けた。それから4年足らずで結局廃線。莫大な復旧費用を考えるとやりきれない思いも残る。
3月にはJR各社のダイヤ改正が実施される。大きくダイヤが変わるのはJR九州(九州旅客鉄道)だ。九州新幹線「つばめ」「さくら」の6本を含め、在来線特急や普通列車を中心に1日当たり合計117本の大幅減便となる。2018年は鹿児島県がNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の舞台となり、多くの観光客が押し寄せると思われるが、鹿児島県も九州各地で進む減便の流れから逃れられなかった。
同じ九州では、昨年7月の九州北部豪雨の影響で不通となった久大本線・光岡―日田間(いずれも大分県日田市)が7月ごろに運転再開の見通しだ。久大本線は九州でも指折りの人気観光地・由布院(湯布院)や「九州の小京都」と呼ばれる日田を沿線に抱える観光路線。復旧を機に観光客を呼び戻したいところだ。
海外ではメーカーの大型再編が進む
海外に目を転じると、ドイツのシーメンスとフランスのアルストムが年末までに鉄道事業を統合し、新会社「シーメンス・アルストム」が誕生する。鉄道メーカー世界2位と3位の統合は世界の鉄道勢力図にどのような影響を与えるのだろうか。中国も国内2社を統合し、中国中車という世界最大のメーカーを作り上げた。
シーメンスやアルストムと並ぶかつての「ビッグスリー」の一角、ボンバルディアはカナダの航空機事業の一部をエアバスに売却するなど経営に大なたを振るう。はたしてドイツの鉄道事業は無傷でいられるか。業績低迷中の米ゼネラル・エレクトリック(GE)は電力、航空機、ヘルスケアの中核3分野に事業を絞り込み、鉄道事業の売却を打ち出している。世界の車両メーカーは再編に拍車がかかった。日本メーカーは次にどのような手を打つのか、目が離せない。
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