「2018年」の鉄道業界は何が起きる? 小田急や新幹線に新顔登場、三江線は廃線に

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西武鉄道が開発を進める新型特急車両のイメージ。2018年度末の営業開始を予定する(写真:西武鉄道)

西武鉄道は、「いままでに見たことのない新しい車両」をコンセプトとした新型特急車両を開発中。周囲の風景に溶け込むような車体外観のイメージは、確かにこれまでにない印象を受ける。はたして実際にはどのような仕上がりとなるか。営業開始は2018年度末の予定だが、年内にその姿を見せる可能性もある。

JR東海が開発中の次世代新幹線「N700S」の車体。営業運転開始は2020年度を計画する(撮影:尾形文繁)

新幹線にも動きがある。JR東海(東海旅客鉄道)が開発中の次世代新幹線「N700S」が3月にお目見えする予定だ。今回登場するのは「確認試験車」と呼ばれる試験運転用の16両1編成。営業運転は行わず、いつどこで走るかを事前に知るのは難しい。やはりダイヤが非公開で、遭遇できれば幸せになるとさえいわれる新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」並みの人気を得られるだろうか。

在来線でも量産先行車が続々登場

在来線では、JR東日本が新潟・秋田地区に投入する新型気動車「GV-E400系」を開発中。量産先行車3両がもうじき落成する。ディーゼルエンジンと発電機による電力により、モーターで走行する電気式気動車で、量産車が新潟地区に2019年度までに、秋田地区に2020年度までに投入される予定だ。

また、JR北海道は老朽化したキハ40形の置き換え車両として、GV-E400系をベースとした新型「H100形」の開発を進めている。極寒対策など北海道に特有の仕様が付加されるのが特徴だ。2月に量産先行車が登場し、およそ1年間の試験走行を経て来年度以降に本格投入される。JR東日本が開発中の車両に基本仕様を合わせることで、車両開発コストを低減できるというメリットがある。JR九州も、蓄電池とディーゼル発電機のいずれでもモーターを動かして走行できる新車両の試作車を今年半ばには完成させる予定だ。

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