「2018年」の鉄道業界は何が起きる? 小田急や新幹線に新顔登場、三江線は廃線に
通勤電車では東急電鉄が田園都市線に新型車両「2020系」を3月に導入する。大容量の情報管理装置を採用し、車両故障の未然防止を図るという。田園都市線では地下インフラ部分だけでなく、車両故障を原因としたトラブルも少なくない。新型車両導入でトラブル減少が期待されるが、3月に導入されるのは3編成のみ。車両トラブルが目に見えて減るまでには、まだ時間がかかりそうだ。
相模鉄道は2019年度にJR線、2022年度に東急線との相互直通化など都心乗り入れを控えており、ブランドイメージと認知度向上を図る「デザインブランドアッププロジェクト」に取り組んでいる。その一環として、東急との直通運転を行う「20000系」を開発。2月に営業運転を開始する。横浜の海をイメージしたという深い青色の塗装が特徴的だ。
インバウンド需要受け、地下鉄にも新型車両
東京メトロでは2018年度に丸ノ内線で新型車両の導入を計画している。非常用走行バッテリーや曲線通過時の騒音・振動を減らす効果がある操舵台車などを備えた車両になる計画だが、まだデザインなどの詳細は発表されていない。
東京都交通局は、都営地下鉄浅草線に新型車両5500系を今春から導入する。浅草線は成田空港や羽田空港に直通するほか浅草や東銀座など都内の名所も走るため、訪日外国人(インバウンド)の利用が多い路線だ。デザインは沿線にある歌舞伎座にちなんで、歌舞伎の「隈取り」をアレンジしたものだが、訪日客の話題を集めることができるか。
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