沈黙の北朝鮮、年末年始が「分水嶺」の意味 武力衝突までもう「時間は残されていない」

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北朝鮮の「国家核武力」はまだ「完成」していないとの根拠だが、この大気圏再突入技術を検証するためには通常角度で発射する必要があり、北朝鮮が今後、これを強行する可能性がある。

米韓空軍は12月4日から8日まで、両軍の航空機230機が参加する過去最大規模の演習「ビジラント・エース」を始めた。この演習には、米軍の最新鋭ステルスF22戦闘機6機や、F35A戦闘機6機、F35B12機、電子戦機EA-18G6機など米軍機約80機、韓国軍機約150機が参加した。戦略爆撃機B1Bはグアムから出撃して訓練に参加するが、韓国には着陸せずにグアムに戻る予定という。

この演習自体は、北朝鮮が「火星15」を発射する以前から計画されていたものだが、北朝鮮のICBM発射実験で、北朝鮮への威嚇をより強めた内容になる可能性がある。

韓国メディアによると、演習では北朝鮮の核・ミサイル基地、移動発射台などへの攻撃訓練を行う。さらに、有事の際の初期に核ミサイル関連の主要目標約700カ所、38度線に沿って北朝鮮が展開している長距離砲などを攻撃する訓練を行う。

これに対し、北朝鮮外務省は12月2日に報道官声明を発表し、この演習は「一触即発の現朝鮮半島の情勢を爆発に追い込もうとしている」とし、「米国の無分別な核戦争ヒステリーによって、朝鮮半島と全世界が核戦争のるつぼの中に巻き込まれるなら、その全責任は米国が負わなければならないであろう」と非難した。

また、対南機関の祖国平和統一委員会も同3日に報道官談話を発表し、米韓が挑発を強めれば「報復の火薬が強化される」と警告した。

朝鮮半島の軍事情勢はかなり際どい情勢になりつつある。

在韓米軍の「家族退避」

ハーバート・マクマスター米国家安全保障問題担当大統領補佐官は12月2日、カリフォルニア州で開かれたフォーラムで、金正恩政権が「米国にとって最大の差し迫った脅威」であり、「この問題を解決できるかどうか、我々は今レースの最中だ」と語った。また、「武力紛争以外の道もあるが、残された時間はあまりない」として、北朝鮮が韓国のソウルを狙って通常兵器を配備していることから「リスクは避けられない」との認識を示した。

同氏は12月3日には「FOXニュース」とのインタビューで、北朝鮮の核は「中国やロシア、全世界にとって大いに危険だ」と指摘。北朝鮮の核開発がこのまま続けば「日本や韓国などが核を保有する可能性がある」とした上で、「そうしたことは中ロ両国の国益にならない」と訴えた。

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