ダイワボウがTOBで村上ファンドOB一掃
紡績中堅のダイワボウは、持ち分法会社のダイワボウ情報システム(DIS)に株式公開買い付け(TOB)を実施する。発行株式の43%を買い占めているエフィッシモ・キャピタル・マネージメントから10月下旬までに全株を買い取り、最終的には完全子会社化も視野にする。
TOBについてダイワボウは「中期経営計画の策定を控え、事業ポートフォリオの拡充を考えた結果」と説明する。エフィッシモは旧村上ファンド関係者がシンガポールに設立したファンド。「株主総会ではいつも賛成票を投じてくれていた。ファンドの一つという認識以上のものはない」と、TOBとは無関係なことをダイワボウは強調する。
パソコン販売が主力のDISの売上高(昨年度3823億円)はダイワボウの約6倍。TOB後、グループ経営は大きく変わらざるをえない。最大368億円に上る取得代金は借入金で賄う。一見したところ、両社のシナジーが早期に発現するか疑問符も付く。大金を投じる意味を株主にどれだけ説明できるか……。
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