東京の景色が一変?「次世代タクシー」の実力 トヨタが22年ぶり刷新、ミニバン型に大変貌

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トヨタとタクシーの歴史は古い。1936年の「トヨダAA型」から始まり、1953年に発売した「トヨペットスーパーRH型」など、長年にわたりタクシー業界とともに歩んできた。この日登壇したトヨタの豊田社長は「会社にとっても私にとってもタクシーは非常に大きな存在だ。タクシードライバーとメーカーが一緒になって未来の交通を作り上げていく」とタクシー業界を持ち上げた。

トヨタとタクシー業界に一時軋轢も

だが、事件は昨年5月に起きた。トヨタが配車大手の米ウーバーテクノロジーズと資本業務提携し、ライドシェアで協業すると発表したからだ。

そろって登壇した豊田章男トヨタ自動車社長(右)と川鍋一朗全国ハイヤー・タクシー連合会会長(撮影:大澤 誠)

タクシー業界にとってウーバーはいわば“白タク”で、敵以外の何者でもない。川鍋会長も「え、トヨタが?という心境。しっちゃかめっちゃかだった」と振り返る。当時タクシー業界からは「トヨタとの戦争だ」との不穏な発言も飛び出したが、この日は豊田社長と川鍋会長がそろって登壇して、“和解”をアピールしてみせた。

それでもタクシー業界の危機感が去ったわけではない。川鍋会長は「タクシー業界も進化する」と発言。「初乗り410円」という運賃値下げや定額運賃など、新たな試みも始めるなど顧客掘り起こしに必死だ。

一方、トヨタも自動車業界が100年に1度の変革期を迎える中で、ウーバーのような新興企業と組む動きを加速させている。車というハードを売るだけのビジネスから、サービスへの転換を探っているのだ。

それぞれの業界が大きく変化する中、東京オリンピックに向けて手を取り合った両者。キモ入りで開発された次世代タクシーは、顧客にどう受け入れられるか。

冨岡 耕 東洋経済 記者

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とみおか こう / Ko Tomioka

重電・電機業界担当。早稲田大学理工学部卒。全国紙の新聞記者を経て東洋経済新報社入社。『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部などにも所属し、現在は編集局報道部。直近はトヨタを中心に自動車業界を担当していた。

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