安倍首相は小池代表と11月「電撃和解」する? 勝敗が見えた今「注目イベント」は総選挙後に

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つまり安倍さんはもう飽きられ始めているけれども、野党第1党の民進党が希望の党と立憲民主党に分裂し、各選挙区で票を奪い合っているから自民党に票が集まるという構図である。自民党としては「ごっつぁんです」という展開だが、敵失による勝利ということになると、「強い安倍首相」は戻ってこないのではないか。もっとも安倍首相以外に、プーチン大統領や中国の習近平国家主席、トランプ大統領に北朝鮮の金正恩・労働党委員長などの相手が務まる政治家がほかにいるかといえば、そこは大いに疑わしいのだが。

安倍・小池・トランプの「日米ゴルフ」が実現?

マーケット的にいえば、22日の総選挙では、希望の党と立憲民主党のどちらが野党第1党になるかが注目点であろう。①前者の場合、与党は財政規律を意識するようになる。なにしろ小池百合子都知事は「ワイズスペンディング」を標榜しているから。他方、野党第1党が改憲OKということになると、安倍首相は憲法改正に傾斜して経済政策を軽視することになるかもしれない。②後者の場合は今までどおりで、与党が「とりあえず人気取りに補正予算でもやっとくか」となるので、財政規律は緩みがちになるだろう。他方、憲法改正へのハードルはちょっとだけ上がる。一長一短といったところか。無所属で戦った野田佳彦元首相や岡田克也元外相などが、どう立ち回るかも興味深い。

総選挙後の注目イベントを1つだけ挙げておこう。再来週の11月1日に特別国会が召集され、首班指名、組閣と進む。おそらくは第4次安倍政権が発足することになるが、その直後の11月5日にはトランプ大統領が訪日する。

この日は日曜日。一部報道によれば、埼玉県川越市の「霞ヶ関カンツリー倶楽部」に官邸の予約が入っている。2020年東京五輪におけるゴルフ競技会場で、安倍首相はトランプ大統領とご一緒し、今年2月のフロリダ州マー・ア・ラゴで受けた接待のお返しをするというわけだ。

ここから先は筆者の妄想だが、こういう状況が出来上がったからには、安倍首相は小池都知事を日米ゴルフに招待するんじゃないだろうか。東京五輪をアピールするため、と言えば文句は付けようがない。そしてまた、小池さんがこういうお誘いを袖にするとも考えにくい。ちなみに彼女のゴルフの腕前はちょっとしたものである。なにしろテレビキャスターだった時代には、「グリーン放談」という番組を持っていたくらいなので。

総選挙からちょうど2週間後に行われる日米ゴルフ。当日の小池さんのファッションにご注目、と言っておこう。

次ページさてここからは競馬。週末は菊花賞だ!
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