また田園都市線!相次ぐ故障にウンザリの声 10月19日は停電で3時間足止めの利用客も
三軒茶屋駅の構内と周辺は行き場を失った人々で混雑。駅付近にある渋谷方面へのバス乗り場には数十メートルにも及ぶ長蛇の列ができ、当分乗れないとあきらめて駅で運転再開を待つ人も多く見られた。発生が午前9時過ぎだったため朝ラッシュへの直撃は免れたものの、東急によると田園都市線で約10万1000人、大井町線で約2万5800人に影響が出た。
利用者の1人は「人身事故などは仕方ないと思っているが、田園都市線はちょっと故障やトラブルが多いのでは」とうんざりした表情で語った。
6月には桜新町で「噴水」
実際に田園都市線、特に2000年まで「新玉川線」と呼ばれていた地下区間の渋谷―二子玉川間では今年6~7月、施設のトラブルによる運転見合わせが相次いで発生した。
6月29日には桜新町駅で火災時などに使う消防用の送水管から水が噴き出し、午後3時ごろから約1時間半運転を見合わせる事態が発生。東急によると、原因は「管の劣化によって溜まっていた水が噴き出したため」という。それから8日後の7月7日夜には、渋谷駅付近のトンネル内で信号関係のケーブルから発煙。午後8時過ぎから10時ごろまで渋谷―二子玉川間で運転を見合わせた。
東急の「安全報告書2017」によると、2016年度に東急線全線で発生した事故・障害などの件数は36件。大半が人身事故や列車との接触などだが、設備の故障なども7件あり、同社によるとこのうち4件は田園都市線で発生している。内訳は線路の継ぎ目の不具合が1件、保安装置の障害が2件、送電関係の障害が1件だ。
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