子どものカネを収奪する「経済的虐待」の真実 虐待された当事者が手紙に書き記したこと

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毎月クレジットカードのキャッシングを使って売上が入るまで先延ばしし、入れば借金を返済して豪遊するという自転車操業。私は継ぎたくありません。一回未払いが生じればすぐに倒産してしまう状態だと、高校生でもわかります。

旅行に行ったり、毛皮のコートや宝石を買うお金はあるのに、子どもの学費は積み立てていない。家業を手伝って渡されるお給料は、毎月たった3万円。

「貯金は私が」という言葉を信じていましたが、ありませんでした。私が事故をしたことでおりた高額な保険金も、「貸して」と頼まれ、貸しました。あれから10年以上、1円も返してもらっていません。

私の奨学金をくり上げ返済用に貯めていたのも貸して、「責任持って返す」と約束していたのに返済せず、無断で滞納。あなたのせいで私の信用まで損なわれました。

しつけを超えていた

小学生の頃から、私はあなたのことが嫌いだった。「手が内出血して痛いから」という理由で布団たたきや竹刀が折れても私たちをぶって、裂けた竹が刺さることもありましたね。火のついたタバコを近づけられたことも。機嫌を損ねたら山中に子どもを置き去りにしたあなた。いつ置き去りにされるかわからず、外出先では常に顔色をうかがっていました。

しつけと称して裸の幼児を家の外にしめ出したあなた。裸だと恥ずかしくて、お隣さんへ助けを求められません。おねしょした兄弟の性器を「悪いちんちんならいらないね、切ろうか」とハサミを添えたあなた。

食事中に急にキレては、お箸を投げつけた。目に当たれば、失明してましたよ。石油ストーブが飛んで窓が割れたことも。私はちょっと叱られただけでも体が硬直する人になりました。

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父にかまってもらうために、私の目の前で農薬を飲み、救急と父に電話をさせたあなた。農薬と、睡眠薬と、農薬。年1回のペースで3回ありましたね。

離婚もせず、浮気相手を私たちに会わせたあなた。だから離婚の際に、迷わず父を選んだんですよ。それすら阻止しましたね。

あなたは「反抗したから許さない」と、自分の頭をかばうことも、痛みを減らすために体を丸めたり、受け身を取ることも許さず、私は三時間以上も正座させられて、夏でも水分を取ることも許されず、延々と打たれ、説教されました。

私も大人になり、安定した職から自営業になりました。結婚し、子どもも生まれましたが、「夫は私がタバコの煙を吸わないで済むよう配慮してくれる」と言ったら、「あなたは気にしすぎ」と私の目の前で断りなくタバコを吸いましたね。

あなたの「家族のため」は全部、「お母さんのため」でした。

「お母さんが私たちにしたことは、しつけを超えていたと思う」

「昔はどこの家でも、それが当たり前。まさか虐待とでもいいたいのか」

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