上野御徒町、松坂屋の変身で「若返り」なるか パンダの赤ちゃんに続き新施設誕生で活性化

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高層ビルの少ない御徒町の中心にそびえ立つフロンティアタワーは独特の存在感を示し、多くの通行人が、まだ開業していない建物の中をのぞく姿も見られた。

幼い頃から上野に住んでいるという70代の女性は、「昔はここに映画館があって街もにぎわっていたが、今は高齢の人ばかりになった。映画館が戻り、パルコが入れば、街の雰囲気も変わり、若い人が増えるのでは」と話した。

対面販売の強みを活かせるか

記者会見の様子。左よりパルコの牧山浩三社長、大丸松坂屋百貨店の好本達也社長、J.フロント リテイリングの山本良一社長、上野観光連盟の二木忠男会長(記者撮影)

街全体としても、この先若い世代にどう訴求していくかは大きな課題だ。さらにアマゾンなど、拡大するネット販売への対抗も必要になる。

上野観光連盟の二木忠男会長は「上野エリアは対面販売による小売り商業が多数ある。在宅で注文するシステムが進化している時代に、今後お客様にお店へどう足を運んでいただけるのか不安もある。(フロンティアタワーには)このエリアの核になって、新しい客層を入れていただきたい」と期待を込める。

下町文化を残しながら、上野を幅広い世代が回遊する街に発展させることができるか。新たに生まれるパルコと老舗・松坂屋が相乗効果を発揮し、老若男女が集う街の拠点としての魅力を発信できるかがカギとなる。

真城 愛弓 東洋経済 記者

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まき あゆみ / Ayumi Maki

東京都出身。通信社を経て2016年東洋経済新報社入社。建設、不動産、アパレル・専門店などの業界取材を経験。2021年4月よりニュース記事などの編集を担当。

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