日経平均は5日ぶり反発、一時280円超高 後場頭打ち、東証1部の出来高は16万株と低調
[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶり反発。北朝鮮情勢への警戒感が後退し、米株高・円安となったことで、主力輸出株を中心とする幅広い銘柄に買い戻しが入った。一時は280円を超す上昇となったが、日経平均の値幅は前場の167円に対し、後場は65円と徐々に頭打ちになった。東証1部の出来高も16万株と低調だった。
TOPIXは5日ぶり反発。東証33業種中、石油・石炭、鉱業を除く31業種が上昇した。セクター別では、海運がトップ。化学、精密機器がこれに続いた。
日経平均は14日までの4営業日で518円急落したが、終値では下落幅の半分を戻すに至らなかった。市場では「日経平均は好決算が相次いでもPER(株価収益率)14倍台前半止まりだった。PER14倍で1万9800円という水準なので、きょうの高値(1万9824円12銭)ぐらいが戻りの目安」(ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジスト井出真吾氏)との声が聞かれた。
個別銘柄では、富士フイルムホールディングス<4901.T>が大幅反発。14日発表した2017年4─6月期連結決算で、営業利益が前年比21.5%増の358億円と拡大したことが好感された。インスタントカメラ「チェキ」などのイメージングソリューション部門や、半導体関連の電子材料などを手掛けるインフォメーションソリューション部門が好調だった。
半面、ワイエイシイホールディングス<6298.T>が大幅続落。14日に発表した2017年4―6月期決算で、連結営業利益が8700万円の赤字(前期は5000万円の黒字)となったことを嫌気した。ディスプレイ関連事業のエッチング装置やアニール装置の売り上げ本格化が秋口以降になる見込みとなり、前年同期比で収益が悪化した。
東証1部の騰落数は、値上がり1537銘柄に対し、値下がりが393銘柄、変わらずが93銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19753.31 +216.21
寄り付き 19689.38
安値/高値 19656.91─19824.12
TOPIX<.TOPX>
終値 1616.21+17.15
寄り付き 1611.94
安値/高値 1609.83─1622.26
東証出来高(万株) 165080
東証売買代金(億円) 22363.24
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