「逮捕後公開」を条件に籠池氏が明かしたこと ついに大阪地検特捜部が籠池前理事長を逮捕
――大阪府が告訴している内容についてうかがいます。実際に、塚本幼稚園ではすでに働いていない職員の名前も補助金申請書の中に出ていたようだが、ご認識は?
それはまあ・・・自分の悪かったところは悪かったと認めないかんと、そう思いますわ。それは、そういうこともあったということは認識しています。
ただ保育士の数でいうと、われわれが求めていた水準に達していない人を採用するわけにはいかなかったのです。
――人数をごまかしていたのではなく、教育者としてのレベルに達していないから採用できなかったと。
そういうことです。資格さえ持っていれば誰でもいいというわけではない。
――結果的にルールを逸脱していたというのは事実だと認める?
それは、おっしゃる通りです。でも一つだけ認識してほしいのは、われわれの学園はそこまでこだわりを持ってやっていたということです。
「認可申請を取り下げたらチャラになる」
――籠池さんの宿願であった「瑞穂の國 記念小學院」の認可申請を、3月10日、急きょ取り下げた。裏ではどんなことが起きていたのか。
(当時の弁護士で、北浜法律事務所の)酒井康生弁護士が「取り下げないと藤原工業が潰れてしまう」と言ってきたんです。
――「施行業者が潰れる」ということが、認可申請を取り下げる理由になるのか。理屈がよくわからないが。
それプラスね、3通の契約書の問題とかその他の私にふりかかっている諸々の問題について、今(認可申請を)取り下げたら全部チャラになるという趣旨のことを言われたんです。なんとなく、ピンとくるでしょう?
――政治的な取り引きを持ちかけられたということか。
はい、弁護士が僕に。そういう話だった。
――酒井弁護士の背後には政府がいたということか。その酒井弁護士は3月16日に辞任したが、それまでは随所で籠池さんに助言している。
国有地問題の記事が最初に朝日新聞に出たあと、メディア対応の仕方については近畿財務局が「一社ずつ丁寧に応じて下さい」と指南してきた。僕ははじめメディア対応なんか「集団でしたらええのに」と思っていたんだけど「それではいけません。近畿財務局も一社ずつ丁寧にしていますから」ということだった。
――具体的に、指南していたのは近畿財務局の池田靖統括管理官か。
そう。
――その伝達は携帯電話に直接?
うん、直接。
――酒井弁護士を通じて「しばらく身を隠すように」と指示を出してきたのも近畿財務局だった?
そう。弁護士を通じて、そう指示をしてきた。
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