フジ日枝会長「最後の総会」、株主の批判は? 驚きの質問、まさかの動議も飛び出した!

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――総会をネット配信できないか、録音と撮影を許可してもらえないか。

議事運営に関することなので、議長不信任案として採決を取ります。(拍手多数で否決)。

――カジノなどの統合型リゾート(IR)の構想に、グループとしてどうかかわっていくのか?

毎年いただく質問だ。今年の大きな点は推進法が昨年の暮れに決まったこと。12月に決まったのは準備法案で、この後実施法が決まり、初めて正式に決まることになる。今はプロセスとして半分だ。

予想されるスケジュールは実施法が決まってから、どこに作るか地区の選定がある。これが半年くらいかかる。その後誰にやらせるのかという事業者の選定が始まる。フジは特区事業室を設置しており、臨海台場エリアをエンターテインメントエリアとするアイデアを国に出している。直接カジノを運営するわけではなく、周辺事業をやろうと考えている。

――株主優待で手帳があるが、もう少しいいものにできないか?100円ショップで売っているようなものだ。

5万人の株主様がいるが、感謝のしるしとして、コストなどを考えて決めている。昨年も意見をいただいたので、研究をしているところだ。

しっかりとした情報番組を

――フジテレビ株を保有して30~40年になる。株は塩漬けだ。非常に低俗な番組が多すぎる。まともな社員はいないのかと思う。テレビ朝日に「やすらぎの郷」というドラマがあるが、これはもともと倉本聰氏がフジに持ち込んだと聞いている。なぜフジでやらなかったのか。

番組が低俗だという意見は真摯に受け止めている。視聴率が苦戦しているのは面白くないということや、視聴者の心をとらえられていないからだ。

やすらぎの郷に関してはプロデューサーに話があったが、連続ドラマを昼間にやるという話だった。しかし、昼は(生放送中心の編成にする)改革を進めていたので難しい。連続ドラマの形式にこだわりたいとのことだったのでお断りした。

――バカでふざけた番組ばかりをやるのではなく、ある意見に対して反対意見も取り上げるような、しっかりとした情報番組をやってほしい。

芸能人のスキャンダルや娯楽なども扱っている。その都度番組のスタイルに合わせて出しているつもりだが、足りないのであれば、現場に伝えて変えていきたい。

――朝から晩までテレビを見ていると、どの局も違いがわからない。特定の制作会社が請け負っているから同じ内容になってしまうのではないか。

特定の制作会社に偏っている事実はない。さまざまな制作会社と組んでいる。今は30代の若手で優秀な人間が出てきている。放送を終了したが「人生のパイセンTV」のような番組もあったし、期待していい。番組のレベルが下がっていることについては、批判を真摯に受け止めて努力したい。

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