新型MacBookPro、使って分かった真の価値 13インチモデルを最速レビュー!

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実際、Macのアップデートは、アップルの思い通りには行かない部分もある。プロセッサから自前で設計するiPhoneと異なり、CPUはIntel、グラフィックスはAMDに、その進化のスピードを委ねている。

良く解釈すれば、Mac軽視と言われないよう、最新のCPU、最新のグラフィックスを搭載できるようになれば、モデルチェンジをいとわない、細かくメンテナンスしていく姿勢を示したということだろう。

MacBook Pro 13インチモデルには、外部グラフィックスモデルは用意されていない。そのため、Intelのプロセッサが、処理能力だけでなくグラフィックス性能についても、左右することになる。

ベンチマークにかけてみると、確かにそれぞれ性能が向上しているが、もし昨年10月のモデルを使っているユーザーであれば、そこまでがっかりするほどの大幅な性能向上があったわけではないことがわかった。

また、搭載されるフラッシュストレージ(SSD)は、最大で読み出し3.2GB/秒に達し、アプリの起動から書類を開いたり保存したりというあらゆる動作が非常に高速に動作する。秋に配信される次期macOS High Sierraでは、新しいApple File Systemが採用され、ファイル操作がさらに高速化される。

いまMacを手に入れても、秋にはもう一段、快適さが増す事が期待できる。安心して、手に入れて、長く付き合っていくことができるだろう。

仕事が楽しくなる美しいディスプレイ

13インチMacBook Proを利用する上で、マシンパワー以上に使っていてわくわくし、また満足度を与えてくれるのがディスプレイだ。

先代から、採用された新しいRetinaディスプレイが今回も引き継がれた。500ニットという明るさ、25%多い色を表示でき、高いコントラストを誇る。こうした基本性能の高いディスプレイは、写真やビデオだけでなく、文字や図形主体の文章やプレゼンテーション作成の場面においても、その恩恵に授かることができる。

また、非常に明るいディスプレイは、窓際や屋外のテーブルなどでの作業にも、ディスプレイが見にくいなどといった支障が出ることはない。様々なシーンで仕事に取り組むことができる点は、場所を選ばないモバイルノートとしての価値につながる。

毎日、Macを開くのが楽しみになる、そんなディスプレイを備えた1台なのだ。

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