日経平均株価は続落、節目の2万円割れる 「仕掛け的な売り」で一時は200円超安に

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 6月6日、東京株式市場で日経平均は続落した。外部環境に目立った変化が見られず、朝方は小安く始まったが、先物への仕掛け的な売りが出て一段安となった。為替が1ドル109円台まで円高が進行したことも相場の重しとなった。写真は都内で2015年8月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。外部環境に目立った変化が見られず、朝方は小安く始まったが、先物への仕掛け的な売りが出て一段安となった。為替が1ドル109円台まで円高が進行したことも相場の重しとなった。前週末に回復した節目の2万円の大台を後場後半に割り込み、下げ幅は一時200円を超えた。

TOPIXも続落。終値は3営業日ぶりに1600ポイントを割り込んだ。業種別では空運を除く32業種が下落。値下がり率トップは医薬品で、海運が続いた。東証1部売買代金は2兆4671億円だった。

8日にコミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言や英総選挙を控え、様子見ムードが広がる中、週末のメジャーSQ(特別清算指数)の算出日をにらみ、指数は先物主導で上下に振れるボラタイルな動きをみせた。前場に日本株が軟化すると円高も進行。ドル/円<JPY=>は110円を割り込んだ。

TOPIXコア30<.TOPXC>を構成する30銘柄の9割が値下がりしたほか、ファーストリテイリング<9983.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>、ファナック<6954.T>の値がさ株3銘柄の下落が日経平均に対し約51円の押し下げ要因となった。

市場からは「来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に米雇用統計が若干弱い数字となった。米国の利上げペース鈍化と、円高という連想が働きやすくなっている」(三木証券投資情報部課長の北澤淳氏)との指摘もあった。

個別銘柄では 大光<3160.T>ストップ高。同社は5日、6月30日現在の株主に対して7月1日付で、1対2の株式分割を実施すると発表した。流動性向上などに期待する買いが入った。

半面、アイスタイル<3660.T>が大幅安。5日に海外での公募増資と株式売り出しを発表した。需給悪化を懸念した売りが出た。

東証1部騰落数は、値上がり292銘柄に対し、値下がりが1635銘柄、変わらずが90銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19979.90 -190.92

寄り付き    20122.26

安値/高値   19948.02─20152.95

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1596.44 -13.53

寄り付き     1606.60

安値/高値    1594.88─1608.93

 

東証出来高(万株) 170482

東証売買代金(億円) 24671.74

 

(長田善行)

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