アップルとノキアが特許紛争で和解 新しい特許ライセンス契約を締結

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 5月23日、フィンランドの通信機器大手ノキアは、米アップルとの特許紛争で和解したと発表した。アップルと新たに特許ライセンス契約を締結した上、業務提携契約も結ぶ。写真はアップルのロゴマーク。2月撮影(2017年 ロイター/Regis Duvignau/File Photo)

[ヘルシンキ 23日 ロイター] - フィンランドの通信機器大手ノキア<NOKIA.HE>は23日、米アップル<AAPL.O>との特許紛争で和解したと発表した。アップルと新たに特許ライセンス契約を締結した上、業務提携契約も結ぶ。

ノキアはアップルから現金の前払いを受け取るほか、今四半期から追加収入を得る見通し。詳細は明らかではないが、アナリストによると前回契約を大幅に上回るという。

同発表を受け、ノキア株価は8%上昇。2016年2月以来の高値となった。

アップルのジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)は共同声明で、「両社の争いが解決したことを嬉しく思う。そしてノキアとの関係拡大を期待している」と述べた。

両社のこれまでの特許ライセンス契約は昨年末が期限で、両社とも昨年12月に訴訟を起こしていた。

OPエクイティ―ズのアナリスト、ハンヌ・ラウハラ氏は「ノキアにとって、訴訟を回避したことは良いニュースだ。ただ業績への影響について詳細を待つ必要がある」と指摘。

業務提携では、ノキアはアップルに対しネットワークの製品とサービスを提供する見通し。一方、アップルは小売店やオンラインストアへのノキア製デジタルヘルス製品の導入を再開する。ノキアによれば、両社はデジタルヘルス分野での共同研究を一段と進める。

ラウハラ氏は、アップルは米通信用半導体大手クアルコム<QCOM.O>との特許争いが激しくなってきたため、ノキアとの和解に踏み切ったのかもしれないとの見方を示した。

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