1分レシピ動画、全世代女子がのめり込む必然

新興勢力が続々、30億円調達ベンチャーも

こうした分散型のネットサービスが一般化する中、なぜ「料理」の分野がこれほど盛り上がるのか。やはり第一には、材料を切って、下ごしらえして、煮て、焼いて、盛り付けて…といった調理過程そのものが、面白いコンテンツであるといえるだろう。

テレビでも、長く愛されている料理番組は複数ある。“フードポルノ”とも表現されるテイスティのレシピ動画にも、チーズがとろける様子やパンケーキのふわふわとした触感など、思わず目を止めてしまう仕掛けがある。

さらに興味深いのは、ネットを活用したビジネスとしての成り立たせやすさだ。

ネットと料理動画は親和性が高い

 

つねに最新の動向を追っていく必要のあるファッション、芸能、政治経済などの情報と比べると、「料理は流行り廃りが激しくなく、同じコンテンツを何年も先まで楽しんでもらえる。ストックしていく動画が大きな財産になる」(デリーの堀江裕介・代表取締役)。

収益化を考えるうえでも、料理は魅力のある分野だ。現在、多くのレシピ動画サービスが食品・飲料・調味料メーカーとのタイアップで、各社の製品を用いたレシピを紹介する動画広告を展開している。こうしたメーカーは広告予算が大きいうえ、「若者のテレビ離れ」が叫ばれる今、ネット広告への関心を高めている。

中でもレシピ動画は、前述した「分散型」の強みを生かし、ユーザーのSNS上に直接広告コンテンツを届けられる利点がある。

またユーザー側から見れば、特定製品の広告でも、おすすめの使い方・作り方などを踏み込んで解説する動画なら通常コンテンツと同じように楽しむことができる。テレビCMのように、タレントを使ってイメージを訴求するのとは、また違った役割を担えるのだ。

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