LINE前社長が次に挑む「スマホ動画革命」 森川亮氏が仕掛ける女子向け動画とは?

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C Channelの社名は、映像でコミュニケーションするという意味が込められたものだ

まっすぐ相手の目を見つめ、ひとつひとつ丁寧に説明する姿勢は変わらない。だが、その表情は以前よりもはるかに明るく見えた。

国内6200万人のユーザーを誇るメッセンジャーアプリ「LINE」の成長を社長として牽引した森川亮氏。2015年3月にLINEを出澤剛社長に託して、同年4月に自身は動画ベンチャー「C Channel(シーチャンネル)」を立ち上げた。「LINEは通信にイノベーションを起こし、電話の概念を変えた。動画でもイノベーションを起こす」(森川氏)。これが起業の目的だった。

悩みを解決する「ハウトゥ動画」

C Channelはスマホに特化した、若い女性向けの動画メディア。特に「F1層」と呼ばれる、購買意欲の高い20~34歳の女性が中心だ。サービスには多彩な動画が並ぶ。ヘアアレンジ、メイク、ネイルなどのファッションから、上手な「自撮り」の方法、レシピ、旅行など、さまざまな情報を発信する。

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ヘアスタイルからグルメまで、自社サイトで幅広い動画を提供する。自社メディアの集客ではなく、SNSでの拡散を主眼にした「分散型メディア」ではない

動画は30秒から1分程度と短いものが中心で、スマホの形に合わせた縦長のもの。最近人気なのは、食事中のマナーを学べる動画や恋愛のノウハウ、カメラアプリの紹介、着付けなど、女性が抱えるさまざまな疑問を解決するコンテンツだ。

動画の再生回数は今年3月に月間1億回を突破した。再生回数はフェイスブックが最も多く、次に自社メディア、ツイッター、インスタグラム、YouTubeの順だ。日本以外ではタイ、台湾、中国で現地の企業と提携し、サービスを展開している。

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