日経平均は4日続落、連日で年初来安値更新 地政学リスクを意識、実質の商いも閑散

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 4月14日、東京株式市場で日経平均は4日続落。終値での年初来安値を更新し、昨年12月5日以来の安値で引けた。写真は東京証券取引所で2012年4月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落。終値での年初来安値を更新し、昨年12月5日以来の安値で引けた。寄り付きはオプション4月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う需給要因で買い優勢となり、前日比105円高で始まったが、まもなくマイナス圏に転落した。

ドル安・円高は一服したものの、米軍のアフガニスタン空爆で地政学リスクが意識された。イースター休暇を控え海外勢の動きが鈍る中、大引けにかけては換金売りが優勢だった。

東証1部の売買代金は約2兆円にとどまり、SQ絡みの売買を除くと実質ベースの商いは閑散だった。セクター別では電気・ガス、鉱業、パルプ・紙が安く、鉄鋼、不動産、輸送用機器が上昇率の上位に並んだ。トヨタ<7203.T>、ファーストリテ<9983.T>などが買われて指数を支えたが、市場全体のエネルギーが乏しく底入れ感は出なかった。市場では「主力株の一角には売り方の買い戻しも入ったが、中東、北朝鮮情勢が緊迫度を増し、地政学リスクが高まる中、積極的に買い向かう投資家は不在だった」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、松屋<8237.T>が大幅続落。同社が13日に発表した2017年2月期の連結業績で、純利益が前年比34.7%減の7億7300万円となったことが嫌気された。インバウンド消費の落ち込みなどが響いた。半面、ベルシステム24ホールディングス<6183.T>は続伸。同社は13日、2018年2月期の連結営業利益が前年比13.8%増の93億円になるとの見通しを発表した。利益回復予想を好感する買いが入った。

東証1部騰落数は、値上がり359銘柄に対し、値下がりが1559銘柄、変わらずが97銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      18335.63 -91.21

寄り付き    18531.91

安値/高値   18285.73─18531.91

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1459.07 -9.24

寄り付き     1466.79

安値/高値    1456.18─1466.79

 

東証出来高(万株) 183885

東証売買代金(億円) 20247.62

 

 

 

(河口浩一)

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