ドル上昇、ダドリー連銀総裁発言など材料視 資産縮小は利上げサイクル遅れにつながらず
[ニューヨーク 7日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。米連邦準備理事会(FRB)が保有するバランスシートの縮小計画が利上げサイクルの大幅な遅れにはつながらない、とのダドリー米ニューヨーク連銀総裁発言が材料となった。
総裁は、4兆5000億ドル規模の債券ポートフォリオを縮小しても、利上げへの影響は単なる「小休止」にとどまるとの見方を示した。金融政策手段としてはあくまでも金利が先で、バランスシートの「段階的な」縮小ではないとも述べた。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「総裁発言がドルへの追い風となった。総裁は、バランスシートが縮小すれば利上げは著しく休止するとの見方を和らげた」と述べた。
投資家は引き続き年内あと2回の利上げを予想しているが、金利先物が織り込む6月利上げの確率は前日終盤の70%超から61%に後退した。
ドル指数<.DXY>は一時3週間ぶり高値となる101.26をつけ、その後は0.5%高の101.16で推移。ドルは対円<JPY=>で0.3%高の111.16円、対ユーロ<EUR=>で0.5%高の1.0587ドル。
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