なぜ米国の小型株上昇は限定的なのか 米国の小型株は減税の信頼度を測る「物差し」
[17日 ロイター] - 17日までの週の米株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースにハト派的な姿勢が示されたことで小型株が上昇した。ただ長期的には、大型株を上回るパフォーマンスは難しいとみられている。
これまで小型株は、トランプ大統領の規制緩和や減税の恩恵が大きいとの見方で上昇してきた。
ただ今投資家の間では、小型株は割高との声が聞かれる。
ジェフリーズの株式ストラテジスト、スティーブ・デサンクティス氏は「小型株は、利益の伸びを示す必要がある」と指摘した。
トムソン・ロイターのデータによると、小型株の動きを反映するS&P総合600種指数<.SPCY>採用銘柄の第4・四半期利益は前年比で1.0%減。これに対し、S&P総合500種指数<.SPX>は7.8%増となっている。
今年第1・四半期はS&P600企業の増益が予想されているが、伸びはS&P500企業を大幅に下回る見込み。
また減税についても、今後数カ月は実現しない見込みで、来年になるとも見方もある。
ニューヨークを拠点とする証券会社コンバージェックスのチーフマーケットストラテジスト、ニコラス・コラス氏は「法人税の負担は総じて小規模企業の方が大きい。小型株は、減税への信頼をはかる物差しのようにとらえることができる」と述べた。
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