しかし、派遣社員を中心とした急速な人員増強策が裏目に出る。労働者派遣法の改正で、同一の事業所へ派遣できる期間は原則3年となり、その後直接雇用に切り替えても、1年更新で最長6年までしか雇用できない。せっかく習熟したスキルが途切れないようにするには正社員として採用すればいいが、人事部門の判断としては難しい。同社では2017年3月末には30人強の派遣社員が契約期限を迎えようとしていた。そこで思いついたのが、苦情処理の分類で使っていたワトソンを査定業務にも生かせないかという発想だった。
同社の八田高・保険金部長は「ワトソンの精度は90%だが、人間によるチェックと組み合わせれば、十分実用に堪える」と話す。
ワトソン導入前には、人間Aと人間Bが入力した診断書データを突き合わせ、違いが出た場合には人間Cがそれを修正していた。現在はワトソンが人間Bに取って代わったが、人間Cによるチェックは残っている。ワトソンも人間も間違うことがあるためだ。
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