アップルの株価、終値で最高値を更新 時価総額は約6990億ドルに
[サンフランシスコ 13日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>の株価が13日、終値で最高値を更新した。ここ数カ月にわたりアップル株を買い進めてきた投資信託には朗報だが、同社株の保有を減らした一部の著名ヘッジファンドには痛手だ。
アップルは0.9%高の133.29ドルで13日の取引を終了。2015年2月23日につけた終値としての最高値133.00ドルを上回り、記録を更新した。時価総額は約6990億ドルとなった。
また、アップル株の上昇がけん引し、S&P総合500種<.SPX>の時価総額は初めて20兆ドルの大台を突破した。
モーニングスターによると、最近の四半期報告でアップル株主になったことを報告した投資信託は287本と、187%増加したのに対し、同社株を売却した投信は26%減の151本となった。
また、著名投資会社ではウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイ<BRKa.N>が昨年8月、保有するアップル株を55%増やし、1500万株としたことを明らかにした。デービッド・アインホーン氏が率いるヘッジファンドのグリーンライト・キャピタルも1月にアップル株を推奨している。
一方、当局への届出によると、ダニエル・ローブ氏が率いるヘッジファンドのサード・ポイントは、第4・四半期にアップル株の保有を26%減らして190万株とした。ジョージ・ソロス氏とカール・アイカーン氏も昨年、保有するアップル株を減らした。
アップルの株価は年初来15%上昇しているが、2015年4月28日につけた日中最高値の134.54ドルには届いていない。
13日の値上がりは、ゴールドマン・サックスが同社の目標株価を150ドルに引き上げたことが手掛かりとなった。ゴールドマンのアナリストは、発売から10周年を迎える「iPhone(アイフォーン)」の次期モデルについて、拡張現実(AR)技術などを使用し、旺盛な需要が集まる可能性があると指摘した。
投資家の間では、2年前に発売された「iPhone6S」の販売が好調だったことから、通常以上の買い替え需要を見込む向きもある。
アップルが1月に発表した10─12月決算は力強い内容となった。1─3月の業績について同社は慎重な見方を示したが、アナリストは2016年度に8%近く減少した売上高が、今年度は増加に転じると予想している。
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