TDK、米インベンセンス社を1572億円で買収

手元資金で充当する予定

 12月21日、TDKは、米半導体企業インベンセンスの株式を取得し、完全子会社化することを取締役会で決議したと発表した。買収金額は約1572億円(1株当たり13米ドル)の見込み。写真は千葉市で10月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 21日 ロイター] - TDK<6762.T>は21日、米電子部品企業のインベンセンス<INVN.N>の全株式を取得して買収すると発表した。買収金額は約1572億円(1株当たり13米ドル)の見込み。

インベンセンスはスマートフォンで使用されるモーションセンサーなどを手掛け、米アップル<AAPL.O>や韓国サムスン電子<005930.KS>にも供給している。

TDKは今回の買収についてIoT(モノのインターネット)や車載、情報通信技術(ICT)向けなど、注力領域であるセンサー・アクチュエーター(駆動部品)事業の強化が狙いと説明している。

買収資金は手元現金を充当する予定。1株当たり13ドルの買収価格は20日までの60日取引日におけるインベンセンス普通株の売買高加重平均株価に対して52.4%上乗せした。2017年度上期中の買収完了を目指す。

同日開いた電話会議でTDKの石黒成直社長は、今回の買収を通じてセンサー事業の売上高を2021年3月期に現状の4倍の2000億円に引き上げると説明した。

インベンセンスは03年6月設立で、16年3月期の売上高は4億1800万ドル(約490億円)、営業利益は290万ドル(3億4200万円)。買収金額について石黒氏は、「技術の将来性と今後の相乗効果を上乗せして価値を算出した」などと説明した。

 

(浜田健太郎 編集:山川薫)

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