鉄道自殺、最多の原因は「健康問題」だった 過去7年分の自殺原因や性別・職種を集計

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原因は52種類の小分類が一人ずつ記録されており、「不詳」を除いて多い順に「うつ病」「統合失調症」「身体の病気」「その他の精神疾患」といった健康問題が1~4位を占める。

このほか「生活苦」が5位(134人)、「夫婦関係の不和」が6位(65人)、「職場の人間関係」が7位(64人)と上位に入ったほか、12位には「仕事疲れ」(55人)、13位には「学業不振」(53人)といった原因がみられる。

そのほか、気になる原因としては、18位「就職失敗」(44人)、22位「進路に関する悩み」(41人)、26位「仕事の失敗」(33人)、34位「子育ての悩み」(19人)、38位「入試に関する悩み」(14人)、49位「犯罪被害」(2人)などがある。

原因はひとりにつき最大3つまで記録され、およそ16%にあたる668人が2つ以上の原因を抱えていた。

原因を大分類で見ると、「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」「勤務問題」「学校問題」「男女問題」「その他」「不詳」の8つがある。

学生・生徒の場合は「学校問題」がトップ

雇用形態別で見ると、無職者の場合は「健康問題」が圧倒的に多く75.1%。健康問題は自営業でも52%、自営業以外の有職者(勤め人)でも40.9%と多数を占め、「不詳」を除くと鉄道自殺者全体の原因のほぼ6割が「健康問題」だった。一方、学生・生徒等では「学校問題」が39.5%とトップだった。

次ページから、今回提供を受けたデータの集計結果を記した。数字の集計になってしまっているが、1つ1つの数字が尊い命であることを、あらためて思いを致してほしい。

どのような原因・動機であったにしろ、ホームドアの設置などの対策によって防げた自殺は多いはずだ。鉄道自殺を防ぐために、この社会はいったい何をするべきなのか――。真剣に検討するきっかけになれば、と考えている。

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