ただ、狙うユーザーは三者三様だ。ソニーのターゲットは新しいものを進んで取り入れる「アーリーアダプター」だ。流行に敏感でITリテラシーが高く、ガジェット好きな人々を想定し、小さくシンプルな“ソニーらしい”商品に仕上げている。
一方、シャープのホームアシスタントはその真逆を行く。「ITリテラシーのない人でも家電のように使える製品を目指した」(開発を担当したシャープの竹内正樹チームリーダー)というように、使いやすさを重視し、外見も「愛着が湧くような、皆さんに受け入れられるフォルムにしている」(竹内氏)。
やや冷静なのはパナソニック。「リスナー」開発では音声認識技術を提供したが、製造・販売はベンチャーに任せており、新市場は様子見といったところ。「音声入力はオールマイティではないため、使う環境を見極めることが大事。お年寄りの暮らしや外国人観光客の言語を認識するといった場面では有効かもしれない。基本的には法人向けで展開していく」(津賀一宏社長)考えだ。
音声認識の最先端を行くアマゾンがお手本
日本の家電大手がこぞって音声認識家電の開発に乗り出した背景には、米アマゾンが発売した「アマゾン エコー」の爆発的なヒットがある。
エコーは2014年11月に発売されたが、2016年3月時点で累計販売台数は400万台を突破した(米ベンチャーキャピタル・KPCB調べ)。エコーは円筒型のマイク搭載スピーカーで、iPhoneの「siri」やアンドロイド端末の音声認識機能のように、アマゾン独自のAI(人工知能)「Alexa(アレクサ)」とつながる。
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