34歳女性会計士は高年収ゆえに結婚を諦めた 東京カレンダー「新・婚活事情」<3>
仕事に夢中になり過ぎていたわけでも、遊び呆けていたわけでもなかったと思います。でも、ふと気づいたとき、私は30歳でした。
地元の友人はほとんど結婚をしていて、子供を2、3人産んでいる同級生も珍しくありません。私は次女で、姉は地元で結婚し早くに子供も産んでいるため、親からの結婚のプレッシャーは特にありませんでした。
自分で言うのも何ですが、私は、普通の女です。
まず、外見も普通だと思います。綺麗だと褒められることはほとんどありませんが、逆にコンプレックスを持っているパーツも特にありません。
ごく普通の一般常識に沿って生きていて、価値観も人並みだと思っています。
都会で生きる多くの女性のように、美容やブランド物、グルメには、あまり興味はありませんが、休日は皇居をランニングしたり、美術館に行ったり、近くのカフェで読書や勉強をする、くらいの趣味を持っています。
家は四谷です。学生時代に上京してから、目白、四谷、飯田橋などのエリアを転々としています。落ち着いた雰囲気が好きだし、長く住んでいると愛着も湧くので。
港区?そうですね、住んでいる友人も多いですけど、私はあまり得意なエリアではないです。未だに田舎者気質が抜けないのか、垢抜けた雰囲気のある場所は苦手で。目黒や恵比寿なんかも、私にはちょっとオシャレ過ぎます(笑)。
いかがでしょうか。私、たぶん「普通」の人間ですよね?
時が来れば、結婚は自然に出来るものだと思っていた
30歳になるまで、私のような普通の女は、時が来れば自然と結婚するものだと思っていました。普通のレールに乗って生きてきたつもりなので、まさか自分がそこから外れてしまうなんて、想像もしていなかったんです。
社会人2年目で、同い年の恋人が出来ました。友人を通して知り合ったメガバンク勤務の男性で、彼もなかなか「普通」の人でした。お互いそれとなく結婚を考えながら、5年以上付き合っていました。
破局したのは、「早く子供を作って、いずれは家庭に入って欲しい」と言われたから。彼との結婚は私の目標でもありましたが、私、どうしても素直に首を縦に触れなかったんです。