独バイエル、米モンサントを買収へ 660億ドル超、14日にも発表の見通し

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9月13日、独医薬品・化学大手バイエルは14日にも米農業関連・種子開発大手モンサントの買収を発表する見通し。独ベッパータールで2014年2月撮影(2016年 ロイター/REUTERS FILE PHOTO)

[フランクフルト/ニューヨーク 13日 ロイター] - 独医薬品・化学大手バイエル<BAYGn.DE>は14日にも、米農業関連・種子開発大手モンサント<MON.N>の買収を発表する見通しだ。買収額は660億ドルを上回ると見られている。複数の関係筋が明らかにした。

買収が実現すれば、現金での買収提案としては過去最大となる。バイエルは、自社の作物学部門とモンサントが種子分野で持つ強みを統合し、急速に再編が進む農薬産業でシェアトップの座を獲得できる。反トラスト規制当局の承認が得られるかが今後の焦点となる。

関係筋によると、交渉打開の要因は、バイエルが先週提示した1株当たり127.50ドルの買収額をさらに引き上げたこと。ただし、モンサントが当初望んでいた130ドルは下回るという。

関係筋によると、モンサント<MON.N>は13日に取締役会を開き、買収案を受け入れるかどうかを決定する。受け入れが決まれば、バイエルは14日に開く監査役会で買収を最終的に決議する。14日のニューヨーク株式市場の取引が始まる前にも発表する見通しだ。

この件について、バイエルとモンサントはコメントを拒否した。

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