日本株は米ダウ394ドル安でどうなるのか 警戒が必要?それとも買いのチャンス?
8月末辺りから、すでにFRB幹部による「タカ派」(利上げに積極的)なコメントが相次いではいた。だが、従来ハト派だったローゼングレン総裁のタカ派発言はサプライズだったと言えよう。
ローゼングレン氏がFOMCでの投票権も有していることを考慮すると、9月利上げに向けて一歩前進した感はある。実際、株式市場、為替市場は、早期利上げが意識されて株安、ドル高の反応を見せた。
ただ、金利先物市場の反応は引き続き鈍い。東京時間10日9時時点のFedWatchでは、9月利上げの確率は24%、12月利上げの確率は54.9%に過ぎない。ブルームバーグが算出するFF金利先物でも、9月利上げの確率は30%だ。
ともに前日比では上昇しているが、とても9月利上げを織り込んでいる割合とは言えない。金利先物市場とFRB幹部とのズレは修正されないどころか、より乖離している。この低い利上げ確率を元に、マーケット関係者が株式、為替市場でポジションを構築しているとすれば、仮に利上げ実施となれば株安、ドル高が一気に進行するだろう。
日本株の下げは限定的か
では米株安を受けて週明けの日本株はどうなるだろうか。まずは売りで反応するだろうが、ドル高と日銀によるETF(上場投資信託)買い入れが抑止的に働くことから、日本株の下げは、限定的なものに留まると考える。
流動性の低下など、足元の官製相場は中長期的にはマイナスと考えるが、短期的な下げに対しては下げを緩和する圧力として機能する可能性は非常に高いだろう。
実際、NYダウは2%超下落したものの、円建てでの日経平均のCME先物価格は1万6650円だ。また、この価格は9月の配当落ち分(約115円)を加味すると1万6765円辺りとなることから、9日の終値の1万6965円との比較では200円安、1.2%ほどの下落に留まっている。
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