東京海上の「超保険」が売れに売れる理由 被災地や地震リスクが高い地域で、抜群の実績

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「謹んで地震・津波被害のお見舞いを申し上げます」

「ご契約者の皆様への早急な対応を図るべく、仮事務所を開設しました。皆様への対応を迅速に行うべく復旧の第一歩を踏み出しました」

森社長の顔写真付きの見舞い広告が地元紙の1面に掲載されたのは11年3月27日。その反響は大きかった。

東京海上グループからの応援も受けて、震災から3カ月後の11年6月には被災を免れていた蔵を改装して、仮の本社にした。

「生き抜くための保険」の普及活動

以前は顧客の自宅に出向いて保険の説明をすることが多かったが、震災で多くの人が自宅を失ったことから、現在はサラウンドのスピーカーや大画面スクリーンを据えた蔵の2階で、顧客に向き合うことが多くなった。

「ソファーに座り、コーヒーを飲んでいただきながら、3~4時間かけてご家族の皆さんと一緒にじっくりと保険のあり方を考えていく。こうしたことができるのは超保険しかない」

自らも被災者として顧客と境遇を共にすることで、「生き抜くための保険」を普及させるための森社長の活動には一段と熱が入っている。

岡田 広行 東洋経済 解説部コラムニスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おかだ ひろゆき / Hiroyuki Okada

1966年10月生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1990年、東洋経済新報社入社。産業部、『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、企業情報部などを経て、現在、解説部コラムニスト。電力・ガス業界を担当し、エネルギー・環境問題について執筆するほか、2011年3月の東日本大震災発生以来、被災地の取材も続けている。著書に『被災弱者』(岩波新書)

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事