フェイスブックの第2四半期は大幅増益に モバイル広告が好調
[27日 ロイター] - インターネット交流サイト(SNS)大手の米フェイスブック<FB.O>が27日発表した第2・四半期決算は、市場予想を上回る増収増益となった。動画サービスの拡充が広告収入の拡大につながった。
決算発表を受け、時間外取引でフェイスブックの株価は5.8%上昇。一時2012年の上場以来の高値をつけた。
広告収入は63%急増の62億4000万ドル。ファクトセット・ストリートアカウントがまとめたアナリスト予想の58億ドルを上回った。
モバイル広告が広告収入全体に占める比率は84%と、前年同期の76%から上昇した。
株主帰属の純利益は20億5000万ドル(1株当たり0.71ドル)と、前年同期の7億1500万ドル(同0.25ドル)から増加した。
特別項目を除く1株利益は0.97ドルで、市場予想の0.82ドルを上回った。
売上高は前年同期比59.2%増の64億4000万ドル。トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想の60億2000万ドルを上回った。
6月末時点の月間アクティブユーザー数は約17億1000万人と、前年同期の14億9000万人から増加した。
<アジア太平洋地域でユーザーの伸び好調>
ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、アナリスト向け電話会議で、フェイスブック、傘下のインスタグラム、および、メッセンジャーでユーザーが費やした時間は2桁台の伸びを記録したと明らかにした。
また、ウェーナー最高財務責任者(CFO)はロイターとのインタビューで、インドを中心にアジア太平洋地域で最もユーザーの伸びが期待できるとし、今後もこれらの地域に引き続き積極的に投資すると語った。
ムーア・インサイト・アンド・ストラテジーのアナリスト、パトリック・ムーアヘッド氏は「大企業でありながら革新的でいられるということをフェイスブックは証明した。デスクトップからモバイルへ素早くシフトできるかが上場時の最大の課題だったが、非常にうまくいっている」と語った。
動画広告がけん引
同社は最近開始したライブ動画配信でより多くの広告を取り込もうとしている。また、それぞれ10億人以上のユーザーを抱える傘下のメッセージアプリ「WhatsApp」や「メッセンジャー」で収入拡大も見込める。ただ、ウェーナーCFOは、これらアプリの収益化は現時点では考えていないとし、企業とユーザーの交流に焦点を当てている、と明らかにした。
同社は、5億人以上のユーザーがいるインスタグラムの収益は発表していないが、調査会社eMarketerは、今年のインスタグラムの収入は15億ドル相当になると予想している。
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