あの「山手線新型車両」がようやく量産化へ 初日トラブルによる運休から完全復活

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JR東日本は東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーにも決定しているが、E235系への置き換えが完了する2020年春といえば、東京オリンピック・パラリンピックの直前である。世界中からやってくる多くの観光客を自慢の新型車両で出迎えることになる。そのころには山手線のすべての駅にホームドアが設置されているはずだ。デジタル広告からホームドアまで最新技術満載の山手線に世界中が驚嘆するに違いない。

現在の山手線の主力であるE231系は2002年に登場。2005年に全車両が統一され、国鉄時代の1985年にデビューした205系電車は20年で置き換えとなった。今回は2020年までに全車両をE235系に置き換える計画のため、E231系は18年で置き換わることになる。

中央・総武線にもホームドアの本格設置か?

今回新造されるE235系は49編成で、すでに運行している量産先行車1編成を合わせて50編成となる。現在、山手線はE231系50編成とE235系1編成の計51編成が運用されているが、新型への置き換えで編成数は1本減少することになる。

E231系はE235系に置き換えられる形で、順次、中央・総武緩行線向けに改造工事を行ない、継続して使用していくという。

なお、E231系の改造工事の内容として、「ホームドアにも対応できる保安装置等の車両改造」も行なうという。これは中央・総武緩行線にもホームドアを本格的に設置するということを意味するのか。興味はつきない。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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