レクサス超高級クーペ「LC」は何がスゴいか 社内組織刷新の意図も読み解く
一方、ハイブリッドモデルの「LC500h」には、新開発のマルチステージ・ハイブリッド機構が搭載されている。モーターと有段ギアの組み合わせによって、従来のシステム出力と比べて、30%の出力向上を図った。最高出力220kW/最大トルクを生む3.5リッターV6エンジンに、348Nmの大トルクを生む高出力モーターを組み合わせることにより、ハイブリッド・システム全体での出力は264kW(約359馬力)を発揮する。マニュアルで変速するMモードや、バッテリーアシストによってスポーティな加速ができるSモードの設定が特徴的だ。
ハイブリッド車の概念を覆す、スポーティな仕上がり
「従来のハイブリッド車の概念を覆す、スポーティな仕上がり」と、佐藤チーフエンジニアは胸を張る。
現状、レクサスのラインナップには、3750万円の価格で500台の限定で発売したスーパースポーツカー「LFA」を頂点に、2ドアクーペ「RC」のスポーティ版たる「RCF」が続き、さらに小型セダンの「IS」や中型セダンの「GS」の高性能版として「ISF」「GSF」がラインナップされている。スーパースポーツカーやクーペが、レクサスのスポーティなイメージの牽引役を果たしており、販売のうえでは、小型・中型セダンのスポーティ仕様となる「Fモデル」が好調だ。
「LC500/500h」は、世界65カ国に導入される予定だ。ボディサイズやスペックから想像するに、954万~1031万円の価格帯に位置する「RCF」のさらに上位、つまり、限定発売の「LFA」をのぞけば、レクサスのスポーツカーの頂点に位置づけられるのだろう。
ライバルと目されるメルセデス・ベンツAMG「GT」が、462馬力/600Nmを発揮する4リッターV8エンジンと7速ATの組み合わせで1650万円であることを考えると、「LC500/LC500h」の価格帯が想像できるだろう。
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