日経平均株価、3日ぶりに小反落で終了 スズキとマザーズ株の急落が重しに

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 5月18日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに小幅反落した。後場に入りスズキの燃費データに関する不正報道やマザーズ市場の急落などを嫌気して下げに転じた。写真は都内の証券会社を除きこむ通行人。昨年10月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに小幅反落した。朝方発表の1─3月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことで、日銀によるマイナス金利拡大の懸念が和らぎ、メガバンクが上昇。石油関連や海運など市況株も買われ、前場は5月13日の直近高値1万6804円に迫る場面があった。だが、後場に入ると、スズキ<7269.T>の燃費データに関する不正報道やマザーズ市場の急落などを嫌気して下げに転じた。大引けにかけては押し目買いで下げ渋るなど目まぐるしい展開だった。TOPIXは3日続伸した。

前場の取引終了後、一部報道でスズキ<7269.T>が燃費データを取得する際、法令と異なる走行試験を実施した疑いがあることが分かったと伝わり、他の自動車メーカーや自動車部品株に売りが広がった。マザーズ指数の急落も投資家心理を冷やしたが、根強い政策期待から押し目買いも入り、下値は限定的だった。市場では「基本的にはウエート調整が中心だ。パフォーマンスが悪かった業種には買い戻しの動きもみられる」(東海東京証券・国内証券営業推進部部長の静間康禎氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、佐鳥電機<7420.T>が反落。17日に発表した2016年5月期連結業績予想の下方修正で、最終損益が2億円の赤字(従来予想は5億円の黒字)に転落する見通しとなったことが嫌気された。半面、ソニー<6758.T>はしっかり。米子会社を通じ人工知能(AI)専門企業コジタイ社(カリフォルニア州)に出資すると発表し材料視された。自社株買いを発表した京葉銀行<8544.T>も堅調だった。

東証1部騰落数は、値上がり778銘柄に対し、値下がりが1056銘柄、変わらずが117銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16644.69 -8.11

寄り付き    16611.40

安値/高値   16513.17─16795.47

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1338.38 +2.53

寄り付き     1333.59

安値/高値    1327.33─1349.27

 

東証出来高(万株) 234197

東証売買代金(億円) 23366.58

 

(河口浩一)

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