日経平均5日ぶり反落、前日比234円安 手仕舞い売りに押され、下げ幅を拡大

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 5月13日、東京株式市場で日経平均は5日ぶりの反落となった。朝方は高く始まったものの、4連騰後の戻り売りが強まり下げに転じた。写真は東京証券取引所で2012年7月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 13日 ロイター] -

東京株式市場で日経平均は5日ぶりの反落となった。朝方は高く始まったものの、4連騰後の戻り売りが強まり下げに転じた。後場に入ると決算発表を受けた個別物色の動きがみられたものの、大引けにかけては週末の手仕舞い売りに押され、指数は下げ幅を拡大。終値は前日比234円安。4営業日ぶりの安値を付けた。

東証33業種のうち値上がりしたのは、その他製品と医薬品の2業種のみ。TOPIXコア30構成銘柄では日産自動車<7201.T>とソニー<6758.T>を除く28銘柄が値下がりした。米国市場でアップル<AAPL.O>が2%超安となったことを背景に、電子部品関連が総じて軟調だった。

5月限日経平均オプションSQ(特別清算指数)の市場推計値は1万6845円67銭。現物指数は日中、この水準に届くことはなく、次第に上値の重さが意識された。「SQ値がかなり上の位置で決まったことを受け、先物への売りが出たほか、新たな売りポジションを作る動きにもつながった」(証券ジャパン・調査情報部長の大谷正之氏)との声が出ている。

日銀の黒田総裁の講演内容も伝わったが、市場の反応は限定的なものとなった。全体相場を押し上げる買い手掛かり材料が乏しいなかで、週末要因も重荷となった。対照的に東証マザーズ指数<.MTHR>や東証2部総合<.TSI2>は上昇。好業績銘柄や中小型のテーマ株、材料株の一角には買いが入った。

個別銘柄ではシンフォニア<6507.T>が急伸。13日発表の2017年3月期業績予想で、連結営業利益が前年比24.7%増となる見通しが示され、好感された。前日に自社株買いと連結配当性向の引き上げを発表した丸井グループ<8252.T>もしっかり。企業再生ファンドによる出資とともに、今期営業利益が前年比38.7%増の計画を発表したトクヤマ<4043.T>は一時ストップ高となった。

半面、前日に発表した16年1─3月期の連結純利益(IFRS)が、前年同期比17.3%減となった楽天<4755.T>は、さえない決算が嫌気され軟調。前日に買い注文が殺到し、ストップ高比例配分となった三菱自動車工業<7211.T>は朝方に一時6%超高となったが、上昇一服後は戻り売りに押され、終値は1.7%安となった。

東証1部騰落数は、値上がり410銘柄に対し、値下がりが1487銘柄、変わらずが54銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      16412.21 -234.13

寄り付き    16804.17

安値/高値   16400.87─16804.17

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1320.19 -17.08

寄り付き     1343.48

安値/高値    1319.39─1343.48

 

東証出来高(万株) 250197

東証売買代金(億円) 25395.21

 

(長田善行)

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